こんにちは。友成工芸です。
今回の記事では、2026年8月6日〜16日の日程で実施した、カンボジア(プノンペン、シェムリアップ、バッタンバン)への出張レポートをお届けします。
友成工芸は10年以上にわたり、カンボジアでの技術指導など深い関わりを持っています。今回の出張では、大きく進化を遂げたカンボジアの「現場」を視察するとともに、現地の職業訓練校の学生たちに向けて、日本の製造業についてプレゼンを行う機会をいただきました。よろしければご覧下さい。
カンボジア出張はこちら
弊社とカンボジアとの今までの取り組み
弊社とカンボジアとの取り組みは、2013年に遡ります。
シェムリアップに汎用彫刻機2台を送付し、2014年には汎用彫刻機を使ったワークショップを企画し、プノンペンとシェムリアップでワークショップを開催しました。2017年JICA中小企業連携の基礎調査案件の採択を受けてカンボジアで調査を行い、2019年1月にカンボジア労働省とMOAを結んでいます。
2019年3月には、カンボジア国立技術総合学校(NPIA:National Polytechnic Institute of Angkor)に汎用彫刻機4台を置き、先生に対して彫刻技術指導をスタートさせることができました。カンボジアで彫刻されている製品は下記の通りです。

(カンボジアで彫刻されているアクリル枡mas/mas(マスマス))
カンボジアの出張目的
今回のカンボジア出張の主な目的は、プノンペンのSEZ(経済特区)にある日系工場の見学と、シェムリアップの職業訓練校(NPIA)で技術を学んでいるチャウンくんの近況を確認することでした。また、出張中には現地の学生に向けて、日本の製造業が大切にしていることについてプレゼンを行う機会もいただきました。
【出張レポート】カンボジアの“今”を見る!日系工場見学と職業訓練校でのプレゼン
今回の記事では、カンボジアでの日系工場見学と職業訓練校でのプレゼンなどをまとめています。
プノンペン:驚くべき進化!カンボジア人だけで回る工場
まず訪れたのは、プノンペンの経済特区(SEZ)にある日系企業の工場です。 私が以前JICAの調査でSEZを訪れたのは約10年前で、今回の視察では、その目覚ましい進歩に本当に驚かされました。

工場内はカンボジア人だけで見事に回っており、製造業に欠かせない「治具(じぐ)」を自ら3Dプリンターで設計・製作している現状を見せていただきました。ここ数年のカンボジアの進化は凄まじく、彼らのポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられました。
シェムリアップ:NPIAの様子と校長先生からの要望
続いて、シェムリアップの職業訓練校「NPIA」へ向かいました。
私たちが汎用彫刻機を4台寄贈し、技術指導を行ってきたチャウンくんは、次のステップとしてデジタルの技術(レーザーカッターなど)を使いこなせるよう、現在NPIAの電気科に通っています。カンボジアでアクリル枡 mas/mas(マスマス)を広げていくことには営業面などで大きな課題があると判断したため、チャウンくんには将来、彼自身がNPIAで技術を教えられる「指導者」としての新しい道を進んでほしいと願っています。

また今回、NPIAの校長先生から切実なご相談を受けました。
現在、タイとの関係悪化によりタイへの出稼ぎが難しくなり、多くのカンボジア人が帰国して職を失っているそうです。そうした人たちに信頼できる働き先を提供するため、「日本の技術系の学校と繋げてほしい」との強い要望でした。私としても、日本の高専(高等専門学校)などと繋ぐことができないか、現在検討を進めているところです。
日本語を「ツール」としてではなく「日本文化」として教えたい
出張の後半には、プノンペン大学で日本語学科を立ち上げたロイ・レスミー先生と合流し、バッタンバンへ向かいました。レスミー先生は、カンボジアの若者たちの「働く上での倫理観」に強い危機感を持っています。日本語を単なるコミュニケーションの「ツール」として教えるのではなく、日本の「真面目に働く姿勢」や「倫理観」まで含めて教えたいという熱い思いを持たれていました。NPIAでは週2回日本語授業がスタートしました。こちらもレスミー先生のおかげです。

突然の無茶振り!?2つの学校でプレゼンを実施
そのレスミー先生から突然「日本の製造業についてプレゼンしてほしい」と依頼を受け、急遽資料を作成して2箇所(シェムリアップ・バッタンバン)で登壇することになりました。テーマは「日本の製造業が大切にしていること」です。

先日テレビで取り上げていただいた自社の映像を使いながら、「手作業を丁寧に、きちっとした仕事をすることの大切さ」をお話ししました。急遽集められた生徒たちと、事前に準備されて集まっていた生徒たちでは聞く姿勢に違いはありましたが、どちらも非常に貴重な機会となりました。
最後に
今回のカンボジア出張(プノンペン、シェムリアップ、バッタンバン)を通じて、カンボジアの目覚ましい「成長」を実感するとともに、「倫理観の育成」という課題を肌で感じました。
一朝一夕にはいかない問題ですが、カンボジアの人々が自分たちの力で経済を回し、豊かになっていくためには避けて通れない道です。友成工芸としても、アクリル枡 mas/mas(マスマス)の展開における課題に向き合い、チャウンくんの成長を見守りながら、ものづくりを通じた交流と支援をこれからも続けていきたいと思っています。
株式会社友成工芸では、帯封付き化粧箱という細部にまでこだわった演出を通じて、受け取る方の心に残るトロフィーづくりを大切にしています。「特別な瞬間を、もっと特別にしたい」そんなご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。もちろん、環境への配慮から「無駄な物は省きたい」というお考えも尊重しております。箱を必要とされないお客様もいらっしゃいますので、お客様一人ひとりの価値観に寄り添うことを大切に、制作に取り組んでいます。
※ご希望の用途・数量・納期をお知らせいただければ、最適なご提案をさせていただきます。
また、株式会社友成工芸ではアクリル枡もオリジナルで制作しております。個人や企業様のお祝い事、記念イベントやノベルティなどに合わせていかがでしょうか?