こんにちは。友成工芸です。
2023年11月5日にホテルオークラ京都で開催された「やまとしぐさお稽古」の主催者辻中公先生の著書『こころを磨くやまとしぐさ』出版記念講演会&祝賀パーティーの引き出物として、アクリル枡でオリジナルを製作させていただきました。ご依頼いただきありがとうございます。
今回は、辻中公先生の著書『こころを磨くやまとしぐさ』出版記念講演会&祝賀パーティーの引き出物向けに制作したオリジナルアクリル枡の写真、実際に参加した出版記念講演会&祝賀パーティの様子をブログ記事にまとめてみました。
弊社も壇上で、引き出物の制作について話をさせてもいただきました。このような機会を頂きありがとうございます。弊社が製作したアクリル枡の写真・工夫したポイントもあわせて記載しております。よろしければご覧下さい。
目次
一般社団法人やまとの智恵実践協会 様向けオリジナルアクリル枡の依頼
一般社団法人やまとの智恵実践協会 様向けオリジナルアクリル枡の依頼は、辻中公先生の著書『こころを磨くやまとしぐさ』出版記念講演会&祝賀パーティーの引き出物としてお渡しするアクリル枡になります。
・一般社団法人やまとの智恵実践協会 様向けオリジナルアクリル枡(2023年)
製品事例はこちらから確認できます
製品の制作事例はこちら →「アクリル製品 | PRODUCT」
「やまとしぐさお稽古」とは
(出所:辻中公から日本の心を学ぶ やまとしぐさ|京都・東京・オンライン)
やまとしぐさお稽古とは、辻中公先生によって日本人が本来持っているその美しさを引き出してほしいという想いから作られました。お箸で食事をする、お辞儀をする、などの何気ないしぐさには、実は深い意味が込められています。やまとしぐさお稽古では、誰かに語り継ぎたくなるような「やまとしぐさ」を楽しく学ぶことができます。
「やまとしぐさお稽古」との出会いのきっかけ
「やまとしぐさお稽古」と出会ったのは2022年夏前となります。
所属している産業団体の女性会で辻中先生が講演をされ、日本人が普段何気なく行う動作の中にある意味についてのお話しいただきました。辻中先生のお父様が古文書研究者として聖徳太子らが編纂した『先代旧事本紀大成経』を読み解かれ、それを辻中先生が引き継ぎ「やまとしぐさお稽古」を立ち上げられたとのことです。生徒さんは現在、日本全国、海外にも増えています。
講演会の話の中で印象に残った「挨拶と食事の仕方」について覚えていることを書いてみます。
日本の夏の風物詩でもある甲子園で、球児達が球場に入る時、又球場を後にする時に帽子をとり、頭を下げ挨拶をする情景は良く見かけます。それ以外にもデパート店員の方がスタッフ口から売り場に出る時に売り場に対して頭を下げています。この動作は野球部のルールなのか会社のマナーとしての教育なのか疑問にも思わずにいましたが、この頭を下げて挨拶をする行為は場の神様に対して頭を下げている、ということだそうです。日本では目に見えない世界を大切にする習慣があることを思い出す話でした。場所に対してお辞儀をすることで、その場を自分の味方につける意味もあるとのことです。
また、食事の時は普段何も思わずに「いただきます」と言ってお食事をはじめていますが、まず、お箸置きにお箸をおいて、自分とお食事の間に結界を作り、感謝して(いただきますという言葉と手あわせる行為)お箸を取ることで、その結界が外れ、自分とその前に置かれた食べ物が一体になるそうです。そうしていただいたお食事は、コンビニで購入した物でも、食べる人の力になるというお話しでした。講演後の懇親の食事ではどのテーブルでも聞いたお話しを即座に実行に移していた方ばかりでした。
昔はこのようなことは家の躾として、おばあ様、お母様、子どもへ言い伝えられてきたのでしょうが、現代ではほとんどが核家族となってしまったことで、言い伝える人もいなくなり、知る機会も失われてしまいました。また、一人で食事をしている人はゆっくりと食事を取れない人も多いと、この様な形を省きがちになっていると思います。私もハッとさせられました。小さい頃はしていても、いつの頃からいい加減になっている自分自身を反省しました。
この出会いがきっかけで私も先生の会に入会し、生徒の一員になりお付き合いをさせていただいております中、辻中先生の6冊目となる本の出版記念パーティーに引き出物として弊社のアクリル升4面彫刻「麻の葉紋様」の1合のご注文をいただきました。こちらの商品に蓋を付けその蓋には「やまとしぐさお稽古」のロゴマークを彫刻し、金の色を入れて欲しいとのご要望があり、弊社でもまだ試みたことの無い特注品です。
(一般社団法人やまとの智恵実践協会 様向けオリジナルアクリル枡)
一般社団法人やまとの智恵実践協会 様向けオリジナルアクリル枡の工夫したポイント
今回のオリジナルアクリル枡の作り方・工夫したポイントに説明してみます。
蓋への彫刻はレーザー彫刻でいたしましたが、彫刻に色を入れるご希望があったため通常より深く彫刻をしました。今回、初めて蓋に彫刻、金の色入れをしたのですが、ご希望のロゴが「麻の葉紋様」を基本としたオリジナルロゴは、とても繊細な線で構成されていました。その線を綺麗に彫刻し、さらに深く彫刻するのが現場ではかなり大変で、試行錯誤の繰り返しただったようです。
(彫刻に色入れ映像)
さらに金の色入れと言う作業も色を均等に入れるのは簡単ではなく、製作時期が工場の繁忙期でもあったため、パートの方総動員で作業を行いましたが、色入れのやり直しが多く出てしまいました。
記念品としてお客様にお届けする商品として包装には熨斗をつけましたので、出荷の際にかなりしっかり梱包をしましたが、開梱するのが大変だったと聞き、反省点として次回には改善したいと考えております。
(一般社団法人やまとの智恵実践協会 様向けオリジナルアクリル枡)
『こころを磨くやまとしぐさ』出版記念講演会の引き出物&祝賀パーティの様子
当日は私も東京から出版記念に参加し、引き出物を飾るお手伝いをさせていただいたのですが、どのようにお使いすれば良いかわかるようにお菓子を入れたり、お塩を入れたりして、生徒の皆さまの力を借りて飾りつけをいたしました。
(『こころを磨くやまとしぐさ』出版記念講演会の様子)
パーティーは大倉正之助様の大鼓でスタートし、辻中公先生が今までお世話になった皆さまの挨拶の後、古文書研究家のお父様も壇上でお話しされました。
その後に私も壇上で、引き出物の制作について話をさせてもいただきました。この様な機会を頂き本当に感謝です。
(『こころを磨くやまとしぐさ』祝賀パーティの様子)
最後に
今回は、辻中公先生の著書『こころを磨くやまとしぐさ』出版記念講演会&祝賀パーティーの引き出物向けに制作したオリジナルアクリル枡の写真、実際に参加した出版記念講演会&祝賀パーティの様子をブログ記事にまとめてみました。
日本人の何気ない行為に込められた意味、日本のしきたりの持つ意味をもっと多くの方達が知る機会が増えることで、日本人としてのアイデンティーも生まれてくれのではないかと信じ、私もこの事を広げられる一員となりたいと考えております。そんなご縁でのオリジナルのオリジナルアクリル枡の制作は弊社の中でも新しい試みであり、次なるステップになったと感謝しております。このmas/mas(マスマス)を使う事で皆がmas/mas発展し、ますます幸せになりますように…
弊社では、「もらって嬉しい」「飾っておきたい」美しく高級感のある『アクリルトロフィー』を製造しております。遠慮なくお気軽にお問い合わせください。
また、株式会社友成工芸ではワークショップを不定期に開催します。携帯にある画像をアクリルの厚い板に印刷するfotoryl(フォトリル)を作るワークショップを開催します。開催日時が確定すれば、HPで告知しますのでぜひご参加くださいませ。