こんにちは。友成工芸です。
前々回のブログ記事、前回のブログ記事では、カンボジアでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のプロモーションについてまとめました。
今回は、台湾漢神デパートでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売の様子(開催日:2024年1月31日〜2月14日)についてブログ記事にまとめてみました。台湾漢神デパートでのテスト販売は信金中央金庫の企画で行われ、全国からの応募の中、出店できることになりました。そのテスト販売を行うために台湾に訪問しました。
実際のテスト販売の様子を写真と合わせて記載しております。よろしければご覧下さい。
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目次
台湾の出張目的
今回の台湾出張の目的ですが、台湾高雄にある台湾漢神デパートの日本物産展にてアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売を行うためでした。
台湾漢神デパートでのテスト販売は信金中央金庫の企画で行われ、全国からの応募の中、出店できる9社の中に入れました。2023年12月初旬に採択を受けてから、台湾での販売商品の選択、販売価格の設定、POP作りに始まり、各社の台湾で会場に立つ日程調整がおこなわれ、その後には台湾に送る商品の発送と怒涛の年末となりました。
信金中央金庫が窓口となっていますが、実際には「有限会社セメントプロデュースデザイン」という大阪にある商品開発、デザイン及び販路開発を行う会社が信金中央金庫より委託を受けて行っていました。そこが開発した商品も加わり、合計約22社の商品が日本物産展で販売されました。
【出張レポート】台湾漢神デパートでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売(高雄編 2024年2月)
今回の記事では、台湾漢神デパートでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売の様子をまとめています。
(台湾漢神デパートの日本物産展の様子)
日本 → 台湾への移動
私が高雄のデパートに立つ日程は2月9日から2月14日との連絡があり、航空チケット、ホテルの手配を始めました。春節と重なっていたため時すでに時遅く、行きは2月10日、帰りは2月15日の航空チケットしか手配できず、ホテルも大変高いビジネスホテルとなりました。
羽田から関空経由で到着した高雄は日本でいう元日当日、どんよりと曇った天気で街はほとんどのお店が閉まりひっそりとしていました。前日に友人が繋げてくれた台湾の小学校の先生をしている方が空港まで迎えに来て車でホテルまで案内していただき、その後、開催されているデパートまで送っていただきました。彼女は元日の夜にはご自身の実家に帰る予定にしているという忙しい中の時間を割いてのアテンドでした。今回はその方に始まり、ホテルのスタッフ、通訳の方と台湾の皆様の優しさに沢山触れた旅となりました。
(高雄の街並み)
台湾漢神デパートでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売の様子
初日、売り場に立ったのは18時すぎ、台湾漢神デパートの営業時間は長く、11時30分〜22時30分でした。また、街中とはうって変わり、デパート内はお客様で溢れていて、飲食街は家族でお正月のお食事をする人達の長蛇の列が果てしなく続いていました。日本展が開催されている8階も物販の店や屋台を訪れる人がとても多く熱気に溢れていました。閉店まで売場に立ち23時から皆で食事をしてホテルに戻ると深夜1時でした。
(台湾漢神デパートでの夜市プロモーション)
翌日は11時30分過ぎにデパートの売り場に立ちましたが、お客様が増えてくるのは午後3時過ぎからでした。
高雄では家族でお食事してから買い物をするらしく、ランチの後と、夜の食事前後の時間帯が買い物の人で賑わうことを知り、翌日からは人が増えてくる時間帯で立つようにしました。
(台湾漢神デパートでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売の様子)
台湾漢神デパートの日本物産展の出展の様子
台湾漢神デパートの日本物産展では、職人による実演が毎日行われ、到着した日(2月10日)には京都の仏具職人の方の実演で金箔貼りをされていたとのことですが、すでに終わっていて見ることができませんでした。翌日は木彫り師の前田さんが実演をされ、多くのお客様が足を止めて見入っていました。その日の昼過ぎには熊本と高雄市が姉妹都市ということもあり、「くまモン」ステージが私達のブースの前で行われました。その情報を入れていた前田さんは、「くまモン」を木に彫刻されて販売にしっかり繋げていました。これは通訳として最初から2週間立ち続けたセメント社員の台湾のニニさんからのアドバイスだったようです。
(台湾漢神デパートの日本物産展にてくまもんの木彫り彫刻)
台湾漢神デパートでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売の売れ行き・考察
弊社商品の売れ行きですが、アクリル枡 mas/mas(マスマス)は、ニニさんから、「20代〜30代の若い男性が興味を持たれ、0.3合の四季を若い男性が購入した」、と報告を受けました。実はその後は販売には繋がらずに、テスト販売での売上は四季のセット1個で終わりました。高雄は四季がないので、この商品に関心を持たれたようです。
アクリル枡 mas/mas(マスマス)の販売がふるわなかった理由を考察すると、最初「酒器」として販売したのですが、台湾の飲酒率は全体の20%程で高雄の人は食事の時にはお酒は飲まないことを後で知りました。お酒を飲むのはBarか家かのどちらかであり、また、日本酒は高価なため一般的ではなく、梅酒の方が呑まれているらしいです。
次に「器」として販売しましたが、台湾では家で料理をする習慣が少ないとのことでした。最近若い方はキッチンが無くシャワーとトイレだけの水回りのマンションに住んでいる人が増えている様です。外食が手軽に出来て安いのは今回実感しました。高雄の生活様式を考えますとアクリル枡 mas/mas(マスマス)をBtoCで酒器、食器として売るのは難しく、別のマーケットを再検討するか、売り方自体を検討する必要を感じました。
現地の言葉を話せることの重要性を実感
今回の催事は日本語と中国語の通訳が常に2名ついていましたが、物を販売するためには、現地の言葉ができることの重要性をとても実感しました。私も中国語で「酒器」という単語を覚え、次は「器」を覚えたのですが、それだけでは難しいことを実感しました。
私見ですが、台湾の方が購入されている商品の傾向は、何に使うかすぐわかる商品で日本的な商品(富士山型の湯呑み)、日本の技術を使って作られている商品(木彫り彫刻の枡)、アーティスティックな商品(金箔貼の石等)でした。アクリル枡 mas/mas(マスマス)の販売は振るいませんでしたが、出店したことにより、一緒に売り場に立った会社の方との繋がりができました。もの作りの大変さや販売の厳しさを同じ感覚で話せたこと、そして今後コラボで新しい製品を作る話ができたことは大きな収穫でした。
台湾 → 日本への帰国
最終日2月14日は商品の撤収を手伝い、セメント社のスタッフの方、漢神デパートの担当者、ガラスの会社の方、金箔の会社の方と火鍋で打ち上げをしました。ホテルに着いたのは深夜1時半、翌日(実際は当日)は帰国のため4時45分にホテルをチェックアウトして空港に行き、高雄―成田の直行便でしたのでお昼前に帰国しました。
(台湾 火鍋打ち上げ)
最後に
今回は、台湾漢神デパートでのアクリル枡 mas/mas(マスマス)のテスト販売の様子(開催日:2024年1月31日〜2月14日)をブログ記事にまとめてみました。
30年振りに行った台湾、そして初めて訪れた高雄については別の機会にブログに記載しようと思っています。
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