【開催レポート】中学2年生 3名がアクリル加工の職場体験に挑戦!(2025年7月2日〜4日)

こんにちは。友成工芸です。

今年も世田谷区立中学校から職業体験の受け入れ先としてお話をいただき、2025年7月2日から4日の3日間、男子生徒3名をお迎えしました。今回は、事前の挨拶や自己紹介からすでにしっかりした印象を受けていましたが、実際の3日間でさらにその成長ぶりと、ものづくりへの真剣な姿勢を感じる機会となりました。

この記事では、職業体験(2025年7月2日〜4日)の様子、生徒たちの感想、私たちの所感までをご紹介します。よろしければご覧下さい。

職業体験とは

職業体験とは、世田谷区の公立中学校 2年生が取り組むプログラムで地域の事業所などで実際の業務に触れながら「働くこと」を体験する学習活動です。学校と社会をつなぎ、子どもたちの労働に対するより具体的な理解やコミュニケーション力を育む目的で実施されています。また弊社はコロナ前より世田谷区の中学生を受け入れています。

アクリル加工の職業体験の概要と生徒紹介

世田谷区の公立中学校からの職業体験受入概要

  • 受入期間:2025年7月2日(水)~4日(金)
  • 実施時間:10:30〜15:30
  • 対象:世田谷区内公立中学校 2年生男子3名

6月5日には3人そろって自己紹介シートを持参し、事前にしっかりと挨拶に来てくれました。シートの内容も印象的で、それぞれの個性がよく表れていました。

受け入れた学生の特徴

  • A君:英語が得意で、「誰にも負けたくない」という意志を持ち、諦めずに最後までやり抜く姿勢が特徴的。
  • B君:挨拶を大切にし、苦手なことにも継続的に取り組む努力家。
  • C君:数学が得意で、水泳では全国大会出場を目指している。粘り強く物事に取り組むタイプ。

3人とも、初日から礼儀正しく丁寧な言葉遣いができており、大変なごやかでスムーズなスタートとなりました。

職業体験の様子を動画で収録しましたので、下記の動画も合わせてご確認ください。

【職業体験3日間のレポート】世田谷区中学校からのアクリル加工工場での職業体験受入時の内容

職業体験の3日間、最初にアクリルという素材の授業や、寸法の話、ノギスの使い方の簡単な説明を行い、弊社が行なっているワークショップを一通り経験してもらいました。

初日

初日は、アクリル加工の基本作業からスタートし、弊社がワークショップでも行っている内容を体験してもらいました。

職業体験受入の内容

  • ノギスの使い方
  • アクリルのカットの方法
  • 鏡面加工
  • 糸面取り
  • バフ研磨作業
  • マスキング

(過去のワークショップはこちら →「ワークショップに関する記事はこちら」)

その後は、3名それぞれに別の作業を担当してもらいました。

職業体験受入の内容

  • 糸面取りの補助
  • 両面テープ貼り作業
  • アナログの彫刻機を使い、升への彫刻作業
  • Illustratorを用いたデータ作りの練習
職業体験01

終業時にはやや疲れた様子も見えましたが、なんとこのあと学校に戻って部活に参加するとのことで、中学生の体力に感心しきりでした。

2日目

開始10分前には全員出社。しかし、1人が数分遅れると、他の2人がしっかり注意をする場面もあり、責任感の強さが感じられました。この日は以下の体験を行いました。

職業体験受入の内容

  • Illustrator/Photoshopを用いた画像加工と印刷用データ作成
  • インクジェットプリンターでアクリルブロックへの印刷
  • アナログ彫刻機で1合升への彫刻体験(全員ミスなく成功!)
職業体験03

さらに、写真部に所属するB君には、弊社で製造しているトロフィーの撮影もお願いしました。構図や用途を説明したうえで、撮影角度や見せ方についてフィードバックしながら、撮り直しにも真剣に取り組んでくれました。

3日目

最終日は各自で作成したデータを元にレーザー彫刻や最終仕上げを行い、3日間の集大成として素晴らしい作品が出来上がりました。

職業体験02

一方で、弊社の通常業務の一部を手伝ってもらっていたのですが、社内で生徒にどこまでお願いするか共有できていなかったことによる作業ミスが発生しました。その際、製品の一部で両面テープを貼り直す必要が出てしまいました。生徒と一緒にそのリカバリー作業も行ったのですが、実はものづくりにおいて一番大切な“間違ったとき、どう向き合うか”についても学んでもらえた気がします。

どうしても急いで正解を出そうとしたり、「タイパ(※)」という言葉を良く耳にするように、時間的効率を極度に求めたりしがちな世の中ですが、子ども時代が一番粘り強くあきらめない心を持っています。丁寧に修復する背中をみて私たち大人もハッとさせられましたし、やはり時間がかかってでも子どもを見守る姿勢を持とうと思いました。
(※)タイパ:「タイムパフォーマンス」の略で、費やした時間に対する効果や満足度を表す言葉

●男子学生の作品

職業体験04

職業体験を終えた男子生徒3人の感想

最後に書いてもらった感想を一部ご紹介します。

男子生徒3人の感想

<印象に残った作業>
・A君:アナログ升の彫刻
・B君:自分のデザインをPCでデータ化する作業
・C君:職人さんと一緒に行った糸面取り作業
<仕事で大切だと思ったこと>
・A君:やる気、効率を考えた行動、仲間との協力
・B君:工夫する力、失敗から学ぶ姿勢
・C君:信頼関係、ミス防止とミス時の対応力
<作品と贈り先>
・A君:自分用。繊細で美しい作品ができ大満足。スタッフへの感謝の言葉も。
・B君:写真プリント作品は花好きの両親へ、升は自分用。
・C君:升は自分へのエール、写真は家族の記念用。「非日常の体験が今後の財産になる」との感想。

3人とも、最後にはスタッフや工場への感謝の言葉で締めくくられており、「中学2年生ってこんなに大人だったかな?」と驚かされました。

職業体験受入の所感・未来への想い

最終日には担当の先生も来社され、「ものづくりの職業体験はとても人気があります」とのお話をいただきました。どうやら、弊社もその“人気企業”のひとつになっているようです。
子どもたちの興味関心が「リアルなものづくり」へと向かっているきざしを感じるとともに、それを支える受け皿としての役割はどんなものかを従業員たちと共有しながらこれからもっと意識して生徒のみなさん達に提示していきたいと思いました。
毎回、職業体験の受け入れでは、生徒たちだけでなく、私たちスタッフも大きな刺激を受けます。成長途中の中学生と直接向き合えるこの時間は、未来への希望を感じられる貴重な機会ですし、たくさんの気づきがあるので今後も続けて行きたいと思いました。

最後に

今回は、世田谷区の公立中学校からのアクリル加工工場での職業体験(2025年7月2日〜4日)の様子をブログ記事にまとめてみました。

今回の職業体験もまた印象深い3日間となりました。しっかり者の3人と接しながら、「どんな子でもものづくりに触れられる場所をつくりたい」という思いが一層強くなりました。

今後、弊社では誰もがものづくりを楽しめる“オープンな工房*をつくる計画を進めています。この構想の原点もまた、こうした中学生たちとの出会いがきっかけにありました。確定すれば、HPで告知しますのでぜひご参加くださいませ。ものづくりが、子どもたちにとっての“成長のきっかけ”となる場であり続けられるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。ワークショップを開催します。開催日時が確定すれば、HPで告知しますのでぜひご参加くださいませ。

また、弊社では、「もらって嬉しい」「飾っておきたい」美しく高級感のある『オリジナルアクリルトロフィー』を製造しております。遠慮なくお気軽にお問い合わせください。

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