こんにちは。友成工芸です。
弊社は、令和4年度 世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業(SETA COLOR)に採択されました。申請事業名は「世田谷ものづくり工場のDX化と工場動線改善」として、生産管理の業務改善に取り組みました。
今回は、世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業(SETA COLOR)の採択内容・報告会の様子をブログ記事にまとめてみました。実際の採択内容、申し込むきっかけ、業務改善、発表会の様子、ピッチの特別賞受賞、所感もあわせて記載しております。よろしければご覧下さい。
目次
採択されたSETA COLOR (せたカラー)の概要
(引用:SETA COLOR(せたカラー)|令和4年度 世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業)
SETA COLOR (せたカラー)とは、世田谷に拠点を置く事業者の挑戦を、補助金(最大150万円)+専門家+ネットワークでサポートし、事業の成長を支援するプログラムになります。世田谷に関わる企業・組織とチームを組み、世田谷からの新たな挑戦の促進と、世田谷のまちの発展を目指します。
SETA COLOR (せたカラー)に申し込むきっかけ・実施・報告会について
世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業(SETA COLOR)の採択・実施・報告会を下記の通りまとめています。弊社はプロコースを採択して頂きましたので、下記のスケジュールで進めました。
(引用:SETA COLOR(せたカラー)|令和4年度 世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業)
SETA COLOR (せたカラー)に申し込むきっかけ:生産管理の業務改善
弊社では5年前から生産管理に取り組んでいました。
スタッフに書いてもらった日報を集計して採算を確認し、加工や工程の問題点や改善を目的としていましたが、数ヶ月経ってからやっと集計するという実状と、その集計作業が非常に煩雑であるという問題を抱えていました。もっと簡単にスピードを上げたいという事が課題でした。その課題を解決するために、世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業(SETA COLOR)に申し込みました。
通常の補助金事業とはやや異なり、任意ですが採択者が集まってキックオフ会が開催され、採択企業30社ほとんどの方が出席されていました。世田谷区において様々な形でビジネスを行っている方達を知り刺激を受けました。
世田谷区内でビールの醸造所をされている方、フードロスと子供食堂を結ぶ取り組みをされる方、サッカーで世田谷の子供等を活性化する方、車のコンシェルジェとして起業される方などなど、これから起業する方、コロナで一旦ダウンした売上を上げる施策を支援していただく方、支援により次のステップを考えている方など様々でした。
SETA COLOR (せたカラー)の実施:工場のDX化と工場動線改善
SETA COLOR (せたカラー)では、ハンズオン支援があります。問題解決のために専門家の方がマンツーマンで伴走・支援していただくのですが、弊社の伴走者は実家の牛乳屋さんを継いでビジネスを展開しながらGoogle Workspaceの使い方をYouTubeで教えている株式会社明治クッカーの西原社長が担当となりました。
日報のデジタル化は大変スムーズに進みましたが、工場の動線改善は大変な作業でした。はじめに不使用の設備・機械の処分、不要在庫のディスプレイ品や定規の処分を行いました。
この25年間で製造する物がかなり変化してきたのですが、以前製作したものがそのまま工場に残っていて、それらの処分をするのは大変な作業でした。途中で投げ出したくなる様な片付けが半年ほど続きましたが、補助金事業が終わる頃には収まる場所に物が収まり、動きやすく綺麗な工場に変わりました。
SETA COLOR (せたカラー)での報告会イベント・ピッチの様子
(photo by Takayuki Abe)
2023年3月末で事業が完了し、その成果を報告会が催され、キックオフ会・中間報告会以来、久しぶりに採択者の皆さんと集まる機会となりました。この報告会では成果報告の最終ピッチを希望者8名が5分で行うことになり、最優秀の方には何かギフトがあるとのことでした。弊社も手を上げてピッチに参加しました。
(photo by Takayuki Abe)
皆さんピッチに慣れていて、とても上手にプレゼンテーションされていましたので、ブービー賞はないのかな?などと言っていたら、参加者全員が投票された中で2位という結果、思いもよらず弊社が特別賞をいただくことができました。
(photo by Takayuki Abe)
SETA COLOR (せたカラー)の所感
ピッチの結果から、弊社の生産管理のDXを行うという目的が単なる日報のデジタル化ではなく、それを行うことから工場の現場と教育を組み合わせて、世田谷らしい工場のあり方を示したいと提案したこと、そのためにワークショップを行う計画といった、これからのトランスフォーメーションの部分に賛同をいただいたと勝手に思っています。デジタルも大切ですが、手を使ったものづくりも大切と皆に思っていただけたと、とても嬉しくなりました。
株式会社友成工芸という場を使い、ワークショップを開催し、実証実験を行い、仕組みを作り、「もの作り」×「教育」として世田谷モデルができるように頑張ります。
(photo by Takayuki Abe)
最後に
今回は、世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業(SETA COLOR)の採択内容・報告会の様子をブログ記事にまとめてみました。
「町工場の手の力を含めた技術を次世代に繋げる」をミッションとして進んでいきます。特別賞のギフトとして、広報の専門家がついて弊社を宣伝してくれるとのことでした。このギフトをどう弊社で活用し次に繋げられるのか、今からワクワクしています。株式会社友成工芸という場を使い、ワークショップを開催し、実証実験を行い、仕組みを作り、「もの作り」×「教育」として世田谷モデルができるように頑張ります。
SETA COLOR (せたカラー)にご参加されました皆さま、ありがとうございました。
弊社では、「もらって嬉しい」「飾っておきたい」美しく高級感のある『アクリルトロフィー』を製造しております。遠慮なくお気軽にお問い合わせください。