【友成工芸の歴史】定規からアクリルトロフィー・アクリル升へ!時代と共に変わり続ける町工場の記録

こんにちは。友成工芸です。

前回の記事では、リノベーションが完了したばかりの「つくるわね」にて開催した「3つのイベント」について振り返ってみました。

今回の記事では、友成工芸の歴史について振り返ってみたいと思います。

1953年の創業から70年以上、友成工芸は、世田谷区の町工場として時代とともにその形を変えてきました。「アクリル加工」という軸はそのままに、作ってきたものは設計用定規から店舗什器、トロフィー、そして自社製品のアクリル枡 mas/mas(マスマス)へ変遷しました。

3代目代表・友成冨美の視点から、友成工芸の歴史とこれからについてブログでまとめていました。

主力商品の変遷:クロソイド定規からアクリルトロフィーへ

友成工芸の歴史は、1953年、私の夫の父が創業したことから始まります。創業当時の主力商品は、高速道路の設計などに使われる『クロソイド定規』でした。アクリル樹脂を機械彫刻で精密に加工する技術は、創業時からの私たちの強みです。

しかし、時代の流れと共に、図面作成は手書きからパソコン(CAD)へと移行し、定規の仕事は激減していきました。1998年に私が家業に入った時、会社はまさに変革の時期を迎えていました。経理や財務の経験があった私は、試算表を見て危機感を抱き、下請けからの脱却を目指して新規事業の企画や営業に奔走しました。

そこで私たちが目をつけたのが、アクリルの透明感を活かした「ディスプレイ什器」です。手探りで営業するうちに、百貨店の化粧品売り場や高級なお酒のケースなどを手がけるようになり、デザインの提案から製造までしています。現在では、オーダーメイドのアクリルトロフィーが主力商品となり、IT系企業様を中心に約1,000社とお取引させていただています。

自社製品への挑戦:アクリル枡『mas/mas(マスマス)』

下請け仕事だけでなく、「自社の名前で勝負できる製品」を持ちたいと考えました。

そんな想いから誕生したのが、アクリル製の枡『mas/mas(マスマス)』です。 きっかけは、工場の前にある桜の木の下で開いていたお花見会でした。「取引先の方々をもてなしたい」という遊び心から、アクリルで日本酒用の枡を作ってみたところ、これが大好評でした。2010年に商品化しましたが、当初は全く売れず、自社のノベルティとして配る日々が続きました。

それでも諦めずに改良を重ねました。専用の金型を作ってつなぎ目をなくしたり、デザイナーの協力を得て和柄を取り入れたりと、試行錯誤を繰り返しました。その結果、メディアに取り上げられる機会が増え、2017年には百貨店の展示販売でフロア1週間の販売個数 1位を記録するまでの商品に成長しました。

現在は、食洗機で洗える利点を活かしてホテルの器として採用されたり、外資系企業のお客様から鏡開き用としてロゴを入れたオリジナル商品として注文をいただいたりと、活躍の場を広げています。

3代目就任の転機・覚悟

私が3代目の代表取締役に就任したのは2023年1月です。そのきっかけは「夫婦喧嘩」でした。

当時、夫は会社のM&A(売却)を進めようとしていました。しかし私は「うちの会社はまだM&Aできる段階ではない、やるならもっと成長させてからだ」と反対しました。議論がヒートアップする中で、夫から購入を打診され、株式会社友成工芸の株を買うことになりました。

私は税理士に株価査定を依頼し、自社の株を購入して事業を承継しました。一見驚かれるような経緯ですが、数字で示し、覚悟を持って引き継ぐことが、私たち夫婦にとって必要なプロセスだったのだと思います。引き継いだ以上は、良い形で次の世代にバトンを渡すのが私の役目だと考えています。

クリエイティブスペース「つくるわね」のオープン

そして2025年12月、私たちは新たな挑戦を始めました。工場の2階をリノベーションして作った複合型クリエイティブスペース『つくるわね』のオープンです。

きっかけは、職業体験に来た中学生たちの姿でした。彼らが真剣にものづくりに向き合い、楽しそうに作業する様子を見て、「子どもたちが手で物を作る経験を通して、何かを得られる場所を作りたい」と強く思うようになりました。

資金の一部はクラウドファンディングで募り、多くの方々にご支援をいただきました。ここには工房だけでなく、キッチン付きのギャラリーも備えています。デジタル工作機械を使ったものづくり教室や、アクリルお重箱を使った料理教室など、様々なイベントを企画しています。

ここでものづくりを教えた子ども達が、また違うものを持って戻ってこれるような場所にしていきたい。そして、地域の方達のコミュニティ形成の場所になって、技術継承はもちろん、うちの持っているものが何かの形でつながっていけば良いなと思っています

最後に

今回は、友成工芸の歴史について振り返ってみました。

『つくるわね』が地域の方々のコミュニティとなり、ここで育った子どもたちが、また新しい何かを持って戻ってきてくれるような場所にしたい。地域にとって必要な場所となるために友成工芸はこれからもチャレンジ精神を忘れず、物をつくることの大切さを未来へつないでいきます。

株式会社友成工芸では、帯封付き化粧箱という細部にまでこだわった演出を通じて、受け取る方の心に残るトロフィーづくりを大切にしています。「特別な瞬間を、もっと特別にしたい」そんなご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。もちろん、環境への配慮から「無駄な物は省きたい」というお考えも尊重しております。箱を必要とされないお客様もいらっしゃいますので、お客様一人ひとりの価値観に寄り添うことを大切に、制作に取り組んでいます。

※ご希望の用途・数量・納期をお知らせいただければ、最適なご提案をさせていただきます。

#SNS投稿も歓迎!

  • ご依頼いただいたトロフィーをSNSでご紹介いただける場合は、ぜひハッシュタグ【#友成工芸】【#アクリルトロフィー】をつけてご投稿ください。
  • 掲載の許可をいただければ弊社SNS、ホームページでもご紹介させていただきます。

また、株式会社友成工芸ではアクリル枡もオリジナルで制作しております。個人や企業様のお祝い事、記念イベントやノベルティなどに合わせていかがでしょうか?

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