東京・町工場というとどの辺りを思い浮かべるだろうか。
大田区、品川区、葛飾区それから・・・・・
世田谷・池尻で工場をやっていると話すと、ほとんどの人が「いい所で仕事してますね」と言われます。
確かに渋谷からは一駅だし、池尻三宿界隈には洒落たお店が増えて賑わっていて、町工場なんてイメージは微塵も無いですよね。
先代がこの地に根を下ろして約50年経ちますが、そう、30年程前までは近隣に「町工場」がまだまだ数多くありました。
板金屋、印刷屋、ネジ屋(鋲螺)、木工場、石鹸工場、染物屋、もやし工場(野菜のもやしを作っていた)、機械工場、彫刻屋(ウチも含めて)・・・・
記憶をたどると枚挙にいとまがない位、様々な業種の「町工場」が思い出されます。
今、残っているのはごくごく僅か。廃業されたり、移転したり、アパート・マンションになったり。世田谷という土地柄だからかもしれませんが。
ただ、全国的に見ても、そして東京からも「町工場」は減少の一途を辿っていることは間違いないでしょう。
先頃、<a href=”http://www.raichosha.co.jp/”>雷鳥社</a>から出版された<a href=”http://www.raichosha.co.jp/photo/pt24.html”>「東京町工場」</a>という写真集に弊社が掲載されました。
ここに掲載されている会社の技術力、度量を比べると、弊社が掲載される事自体、ちょっと恥ずかしいような、照れくさいような。
しかし、私にとっては、とても勇気が湧いてくる本です。
弊社が掲載されている事を抜きにしても、お薦めできる一冊です。
まだまだ日本の製造業は頑張っているぞーーー!!